蓋の修理
窯の蓋は熱が高く水分も多く集まる箇所で、ボロボロにサビてしまう一番弱りやすい箇所です。蓋の取替修理の目安は、本焼きした時に蓋から赤や黄色の炎が見える、蓋からサビがボロボロ落ちてくる、蓋が落ちてきたなどです。炎が見えるのは火災の原因になりうる危険状態です。そこから熱が逃げているということですから、電気・ガス・灯油窯などエネルギーを無駄に使っている状態ですので取替が必要です。蓋の内部のサビでしたら枠は使って中身を張り替えます。蓋全体にボロボロ穴が空きだしてしまっていたら、もう作り替えです。早期点検、早期修理は窯を長持ちさせます。当社では、蓋は多少値が張ったとしてもステンレス製をお勧めしています。ステンレスはサビません。安い窯の場合、ここでコストダウンしています。
トラブル事例① 窯の上蓋だけ作り替えてほしい。
錆がひどく作品に落ち来るようになったので作り替え、その時に蓋の開閉が重そうでしたので大きな取っ手を2箇所提案し年配の女性の方でも楽々上がるようになり大変喜ばれました。
トラブル事例② 外国産の窯の上蓋だけ作り替えてほしい。
外国産、国産どんな窯でも蓋だけ作り替え致します。生産中止の窯でも寸法がわかれば作ります。新品の時よりずっと断熱効果があると言われます。
トラブル事例③ 蓋のセラミックウールの部分が取れてきた
使っているうちにウールはこすれたりして減ってくるものです。ほおっておいても焼成はできますがそこから熱が逃げてしまい燃料もかかり窯も弱ります。夜窯を見たら蓋の隙間が赤く見えたとびっくりして連絡して来られる方も度々です。早めのご相談が大事ですね。